スペシャルオリンピックス

みなさんは“スペシャルオリンピックス”をご存じですか?

恥ずかしながら私は知りませんでした。

今日、久留米で細川佳代子さん(細川元首相の奥様)の講演会が催され「愛・感動・生きる・・・つながる世界」という演題でスペシャルオリンピックスのお話しをいただきました。

「こんな世界があったのか、、、」と自分の無知を恥じるとともに感動の世界に涙々でした。

要約して言いますと、パラリンピックは身体の障がいを持つ方が選手として参加。スペシャルオリンピックスは知的障がいのある方が選手として参加します。

オリンピック・パラリンピックの2年後に行われ、独自の理念とルールのもとに開催されるのでメディアの取材も少ないとのことです。

始まりは1968年、故ケネディ大統領の妹ユニス・シュライバーが、当時スポーツを楽しむ機会が少なかった知的障がいのある人たちにスポーツを通じ社会参加を応援する“スペシャルオリンピックス”を設立。

その活動は世界各地に広まり、現在日本でも全国約8000人のアスリートと14000人近いボランティアが参加する組織となっているそうです。

参加者が一番大切にしていることは、昨日の自分に今日勝つこと。オンリーワン。決して諦めずにゴールまで辿りついた者が全員勝利者であるということ。

ふとしたことからこのスペシャルオリンピックスに拘わることになった細川さん。社会の偏見と闘いながら「命をかけてやってきました」ときっぱり。

「彼らから一人の人間の尊さを教えてもらった、彼らこそ社会に必要な人たちであり、社会を変えるキーパーソンです」と言われるそのお姿は凛として神々しいほどに感じました。

「最大の目標はアスリートの能力を高め、自信と勇気を得ること。人に勝つことよりも自分のベストを尽くすことの素晴らしさを知る。みんなが勝利者である・・・そんな場を提供して行きたい」と熱く語られる姿勢に又涙。

障がいを持つ人と健常者が共に支え合い、暮らせる社会をつくりたい。そうあらためて思った今日でした。