涙の入社式

この春、お茶村は福岡県立筑後特別支援学校からI君という新入社員を迎えることが出来ました。

筑後特別支援学校は、知的障害を主とする児童・生徒が学ぶ、福岡県筑後市にある県立特別支援学校です。

以前から、障がいを持つ人と健常者が共に仕事が出来る会社になりたいと願ってきた私には、心願成就の嬉しい一日となりました。

4月4日午前9時、平成26年度の新入社員入社式が始まりました。

昨年と違うのは、I君のご両親が参列されていることです。

I君は高等部在籍の時から職場実習に来てくれていたので私たちはご両親とも顔なじみですが、I君の社会人としての第一歩を見ていただきたく、お忙しい中に参列をお願いしました。

真新しいスーツに身を包み、胸にはスタッフ手作りフェルト製の赤い花のコサージュがひときわ光るI君。

みんなが見守る拍手の中、I君登場。社長の「一緒にがんばって行きましょう」の祝辞に続き、私は入社激励書を読み上げます。

「ようこそ、お茶村へ!・・・」生来、感激屋の私は最初の一行を読んだだけでもう涙、涙。途中、I君のお母さんも感極まり涙されている姿が目に入り、又もらい泣きしてしまいます。

それでもなんとか読み上げ、記念品贈呈。

次に一年先輩のEさんからあたたかく嬉しいお祝いメッセージが伝えられました。

最後にみんなで記念撮影。終始にこにこ顔で元気なI君の晴れ姿にご両親も大変喜ばれ、お蔭さまで心豊かな入社式となりました。

式後、I君に「緊張した?」と尋ねたら「緊張はしませんでした」と頼もしい発言。

I君と共に新しい第一歩を踏み出したお茶村。

これからもきっと色々なことがあるでしょう。けれど何かあったときは“良くなるチャンス”と捉え、プラス思考・可能思考で取り組んでいくのがお茶村人。

私たち自身がお茶村人としての資質を磨き、もっともっと社会に貢献できるよう共にがんばってまいります。