八女のお茶畑から ~大寒の頃の茶の木たち~

今は二十四節季の大寒ですね。

一年で一番寒い頃ですが、お茶の木にとってもとても厳しい季節・・・。

この時期、雪や霜に耐え、新芽を出すために休眠し、春の訪れをじっと待っている茶の木たち。

毎年のことながらこの頃のお茶畑を見ると、ことさらお茶の木たちが愛おしくなります。

霜が降り、真っ白になりながらもじっと寒さに耐えているその姿に感動する私です。

秋から初冬にかけ肥料の栄養分をじっくりと吸い、蓄え、寒さから身を守り、やがて来る春の芽吹きに備えしっかりと根を張ります。

そんな健気なお茶の木たちを見ると感謝でいっぱいになり「がんばれ~!」と思わず声をかけてしまう私(笑)。

春が待ち遠しいこの頃です。

霜の朝のお茶の木 もっと強い霜の時は真っ白になります

太陽が昇り始めた、お茶村のお茶畑

「上甲晃先生講演会 ―― マザーテレサの偉大な言葉」

1月14日、福岡市で青年塾20周年記念事業と上甲先生の講演会が行われました。

上甲先生を人生の師と仰ぎ、もう二十数年になります。

今回のご講演も、楽しい中に多くの示唆をいただきました。

その中で今日は特にマザーテレサのお話しをお伝えしたいと思います。

上甲先生はマザーテレサご存命中に「マザーにどうしても質問したいことがある」とインドへ会いに行かれたのです。

苦労の末、ついにマザーに面会を果たされます。

マザーへの質問はただ一つ。

「貴女はどうして、路上に溢れる乞食の人たちを助けるのですか?」

インドのコルカタ地方では人口1400万人の内、200万人以上が路上生活者といわれ、病気や貧困で死にそうな人々もたくさんいます。

“せめて死ぬ時くらいは人間らしく”とのマザーの想いで設立された『死を待つ人々の家』でマザーやスタッフたちは、その人の身体をきれいに拭き、スープを口に運び、最期を看取るのです。

どんな想いでこのような行動をされているのか想像は出来ても、直接マザーに確認したかった上甲先生にマザーは「この人たちは乞食ではありません。イエスキリストです。キリストは貴方の一番受け入れ難い姿で現れ、あなたが本気かどうかを確かめている」と答えられたそうです。

「マザーテレサのこの言葉に衝撃と感動を覚え、同時に救われた」と上甲先生。

もし私が“お役にたちたい”という気持ちで『死を待つ人々の家』に行ったとしても、汚物や臭いなど色んな現実を突きつけられれば、本当に出来るでしょうか。

本気度・・・本当に試されますね~。

すべてを擲つマザーのゆるぎない信念を表す凄いお言葉と行動に、あらためてその偉大さを思います。

講演会後の懇親会での上甲先生

初釜式

1月9日、福岡市の聖福寺さまにて、新年の初釜式が行われました。

裏千家、志村宗恭先生社中による荘厳な中にも和やかなひと時でした。

私も志村先生に師事していますが、お水屋をさせていただくほどの腕前がなく(笑)、客として座らせていただきながら濃茶・点心・薄茶と皆美味しく頂戴しました。

今年はお茶村スタッフの松藤も出席してくれ、初釜のお祝いを共に出来た事もとても嬉しいことでした。

濃茶は志村先生自ら、その見事なお点前をご披露されました。

普段のお稽古ではご指導が主であるため、中々拝見出来ない師のお点前。

それはもう「美しい」という表現がぴったりの世界観!見惚れてしまいました。

ご来賓も錚々たる方々が多い中、点心のお席では親しみのある笑い声が飛び交い、志村先生の素晴らしい人間力をあらためて感じ、感謝でいっぱいになりました。

又、聖福寺さまは、中国の宋から抹茶製法の基礎を伝えた栄西禅師を開山として創建された日本最初の禅寺です。

お茶に所縁の深い聖福寺さまでの初釜式、今年も春から縁起が良さそうです。

初釜式にて。志村先生とスタッフの松藤とともに

年頭のご挨拶

明けましておめでとうございます。

旧年中は一方ならぬご愛顧を賜りまして心より御礼申し上げます。

本年もお茶村スタッフ一同「幸せ創造」の企業理念のもと、皆様の健康生活支援のパートナーとして、又お茶という日本の伝統文化の素晴らしさの伝承役として精進してまいります。

日本は人口減少、高齢社会という現実の中にあります。

労働人口も減っている中、このままでは福祉始め色んな事が立ち行かなくなるとの予測が出ていますが、なるほどと思います。

このような現状を鑑み“個人の能力の向上と仕組みづくりで生産性を上げて行く”ことが今年の社内目標でもあります。同時に楽しみながらやって行くことが大切ですね。

もっともっとお客様へ寄り添える私達でために、皆で色んな工夫をしてまいります。

ご意見等なんなりとお寄せいただけましたら嬉しく存じます。

本年もお茶村を宜しくお願い申し上げます。