1月14日、福岡市で青年塾20周年記念事業と上甲先生の講演会が行われました。
上甲先生を人生の師と仰ぎ、もう二十数年になります。
今回のご講演も、楽しい中に多くの示唆をいただきました。
その中で今日は特にマザーテレサのお話しをお伝えしたいと思います。
上甲先生はマザーテレサご存命中に「マザーにどうしても質問したいことがある」とインドへ会いに行かれたのです。
苦労の末、ついにマザーに面会を果たされます。
マザーへの質問はただ一つ。
「貴女はどうして、路上に溢れる乞食の人たちを助けるのですか?」
インドのコルカタ地方では人口1400万人の内、200万人以上が路上生活者といわれ、病気や貧困で死にそうな人々もたくさんいます。
“せめて死ぬ時くらいは人間らしく”とのマザーの想いで設立された『死を待つ人々の家』でマザーやスタッフたちは、その人の身体をきれいに拭き、スープを口に運び、最期を看取るのです。
どんな想いでこのような行動をされているのか想像は出来ても、直接マザーに確認したかった上甲先生にマザーは「この人たちは乞食ではありません。イエスキリストです。キリストは貴方の一番受け入れ難い姿で現れ、あなたが本気かどうかを確かめている」と答えられたそうです。
「マザーテレサのこの言葉に衝撃と感動を覚え、同時に救われた」と上甲先生。
もし私が“お役にたちたい”という気持ちで『死を待つ人々の家』に行ったとしても、汚物や臭いなど色んな現実を突きつけられれば、本当に出来るでしょうか。
本気度・・・本当に試されますね~。
すべてを擲つマザーのゆるぎない信念を表す凄いお言葉と行動に、あらためてその偉大さを思います。
講演会後の懇親会での上甲先生