株式会社お茶村は、長年培ったお茶の生産・加工技術を活かし、桑抹茶を始めとする健康食品を通じて健康寿命の最大化に貢献するため、福岡県八女の地で元気に営業しております。「桑商品通販売上日本一!」
「お客様満足度日本一!」「スタッフのやり甲斐度日本一!」を目指して、今日も「元気一杯」「情熱一杯」「笑顔一杯」「優しさ一杯」で頑張ります!
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お茶村は福岡県八女市の西部にある小高い丘の上に店舗を構えています。
お茶どころの八女らしく、周りをお茶畑に囲まれたのどかな風景、併設する工場から漂う、お茶の良い香りも楽しんで頂ける場所です。
店内には通信販売でもおなじみの健康茶やサプリメントはもちろん、店舗限定のお茶菓子や茶器もたくさんご用意しています。ぜひお茶村本店に遊びにいらしてくださいませ。

特集 神仙桑抹茶について

<桑について>
「桑の葉をご存知ですか?」とお聞きすると、「もちろん知ってるよ」「子どもの頃に桑の実を食べた」と仰る方が多くいらっしゃいます。若い世代では、食べたことはもちろん、見たこともないという方も増えてきました。

桑といえば、絹を生み出す蚕の食べもので、古来重要な作物とされてきました。養蚕のはじまりは今から5,000~6,000年前のことと言われており、人間と「桑」の関係はとても古いものです。

日本へ養蚕技術が伝わったのは紀元前200年頃、稲作と一緒に中国からもたらされたと言われています。その後、日本中に養蚕が広まり、各地で独自の絹織物等が生み出されました。

明治時代以降は殖産興業の方針により生糸が重要な生産物となり、日本が世界一の生糸輸出国となった時期もありました。生糸の産出には「桑」が必要不可欠。「桑畑」を表す地図記号が存在するほど、桑畑は日本中でよく見られ、桑も馴染み深い植物だったのです。
桑の実について
童謡「あかとんぼ」にも、「やまのはたけの桑の実を・・」という歌詞が出てきます。

桑の実は昔は子どもたちのおやつ代わりだったのでしょう。
桑の実は熟すと黒紫色になり、口の中まで紫に染めてしまうので、見つかって親に怒られたという昔話もよく聞きます。

また、桑の木が堤防に植えられ、土留め(どどめ)として使われていたことから、桑の実のような黒に近い紫色のことを「どどめ色」と呼ぶようになったそうです。

この桑の実、最近では研究が進み、栄養価の高さも注目されるようになりました。
ポリフェノールの一種「アントシアニン」がたっぷりで、その量はなんとブルーベリーの三倍。
カリウムなども多く含まれ、栄養豊富なことが分かっています。
<桑の成分>
戦後、農業人口の減少や化学繊維の発達により養蚕業が衰退し、桑も忘れられた存在となっていました。ところが近年、研究によって桑の栄養価や働きが明らかになり、再び注目を集めています。

桑の葉にはカルシウム、鉄分、亜鉛などのミネラルや、食物繊維など、現代人の食生活に不足しがちな成分がたっぷり含まれています。
さらにこの豊富な栄養成分!!
もちろん、桑の葉の栄養価は蚕の発育の速さからも想像できます。ケシ粒ほどの大きさの卵から生まれた幼虫が、わずか三週間くらいで指の太さほどになり、あの美しく強い糸を吐くようになります。蚕が食べるのはご存知のとおり桑の葉のみ。桑の葉だけであの美しいシルクができるから不思議です。1匹の蚕がつくる糸はなんと約1500メートル(1.5km)!

あの小さな体からそれだけの糸を作ることを考えると、桑の葉には何か特別な栄養があるのだなと感じます。
<桑の歴史>
葉が養蚕に使われるだけでなく、中国においても桑の木の各部位が大切に、余すことなく使われてきました。

2,000年前の漢の時代の本草学の書「神農本草経」において、桑を使用したという記述があります。その後も唐の時代の「食料本草」、宋の時代の「証類本草」にも記述が残っており、古来より桑は健康に良い素材として認識されていたようです。

日本において健康に良い素材としての桑について記された最初の書物は、鎌倉時代の「喫茶養生記」です。この書物の著者は喫茶の風習を広めたとされる栄西禅師。栄西禅師は中国・宋へ2度留学し、臨済宗の開祖となりました。「喫茶養生記」は上巻ではお茶、下巻では“桑”について記されています。栄西禅師は日本のお茶発展の祖として「茶祖」とも呼ばれる人です。お茶の種子を持ち帰り、日本各所にまいたと言われています。

時代が下り、桑葉の栄養価についての研究は近年始められたばかり。 もともと養蚕業の衰退に伴い、荒れた桑畑の再利用を目的として研究が始められました。
桑抹茶について 開発秘話
農薬を使わず茶を栽培するため選んだ土地、中国の浙江省紹興。
紹興酒が名産として知られる水の綺麗な街です。その地は、シルク製品も有名で、国内でも特に上質なシルクがとれることで知られています。

私は、「なぜこの地のシルクが特に上質なのだろう?」と気になりました。地元の人に聞いてみると「そりゃ、桑の葉がいいからだよ」という答え。

「桑の葉!?」

私は遠い過去の記憶がよみがえるような気がしました。昔、日本は養蚕が盛んで、そこかしこに桑畑があった記憶があります。特に印象に残っているのが“桑の実”。子供の頃、学校の帰りに桑の実をとっておやつ代わりに食べたのを思い出しました。当時はそうそうお菓子なども無く、濃い紫色に熟した桑の実を見つけては目を輝かせていました。桑の実をつぶさないようにそっとちぎり、口にいれると・・・
甘酸っぱさがいっぱいにひろがって、初夏の最高のおやつでした。
口のまわりを真っ黒にして帰り、よく親に叱られたものです(笑)

「桑の葉」に興味を持った私は、「ぜひ苗を分けて欲しい!」と現地の農家の人に頼み込みました。昔から気になる事は自分でやってみないと気が済まないのです。茶畑の近くに、研究もかねて桑畑をつくりました。育った桑の木には私の顔がすっかり隠れてしまうくらい大きな葉がつきました。

さらに、日本の文献や、研究内容などを調べると、桑にはビタミン、ミネラルが多く含まれることがわかりました。
お茶村茶師:大川宏亮
茶の栽培、製造、仕上げ、利用加工に至るまで幅広い知見を持つ茶師。近年は茶のみならず桑の研究にも力を入れている。
「これをお茶にしたら体にいいに違いない」

そう思い、早速桑の葉を乾燥させて、お茶をつくってみました。

すると、あんなにも葉はいきいきと鮮やかだったのに、黒っぽいクセの強いお茶ができました。大失敗です。人に見せるのも恥ずかしいようなものでしたが、恥を忍んで、桑に詳しい人に相談すると、「体に良いものがおいしいとは限らないから、まあこんなものだよ。」と励ましてくれました。

しかし、私は茶師。どうしてもあの緑色を活かして、もっと美味しくできないか・・・桑の製造方法の研究にのめり込みました。

少しずつ、ましなものが出来るようになりましたが、納得がいくものはできません。どうも根本が違うようです。試行錯誤する中で、“抹茶”みたいにしたらどうだろう。とうとう製造設備にまで手を出して改良を加えて試作品をつくりました。

抹茶の製造技術を応用してつくった試作品は、数々の失敗作と似てるようで、なにかちょっと違う雰囲気です。抹茶みたいに細かく挽いてみると・・・緑あざやかな抹茶とも見間違うような美しい粉末ができました。 ドキドキしながらお湯に溶くと、鮮やかな緑色の抹茶のような色です。「これならいける!」味も桑のクセがなくなりスッキリしています。桑の抹茶・・・桑抹茶ができた瞬間でした。

いくら健康にいいといっても不味くては続けられない・・・。良い習慣として長く続けていただきたい。だからこそ子供から大人まで飲めるように、味にこだわって作っています。